vol.1 不満の発生
引き渡し一週間前にやっと、スウェーデンハウスさんへの不満を解消できた。
それまでの4ヶ月間、放置したブログを書こうにも愚痴をこぼして終わりそうだったから書く気にならなかった。
いつの間にやら他人様のハッピーな打ち合わせブログを読まなくなったのは、他ではこうなのになぁ…なんて比べることがストレスになったからだと思う。
家を建てたらどころか、契約したらオシマイなのか?と悪い憶測がよぎるし、やがては顧客満足度No.1が聞いて呆れる。とまで思ってしまった私達。
一流メーカーの高い料金には安心料も入っているもんじゃないの⁈と全面的に頼りきりだった私達。
新旧担当者のおざなりな仕事ぶりを置いとけば、私達も良くなかったのだ。
着工後、アレはどうなんてるの?コレはどうすればいいの?と質問したくても、新担当者の電話番号さえわからない状態が数週間続いても、お忙しいのだろう…と新担当者からの連絡を黙って待った。
不安をその都度伝えなかった私も、後回しで楽観的なタローラモも原因を孕んでいたなぁ、と今振り返って思う。
とにかく。
嬉しい悩みを徒然なる文章で綴るキャピ☆なブログではなくなった私達の、事の経緯をザックリ書き留めておこうかと。
−契約−
スウェーデンハウスさんとの契約前に1つお願い、というか釘を刺した。
"そちらにとっては何百棟のうちの一棟でしょうけれど、私達には一生で一番大きなお買い物です。どうか数をこなすようなことはしないで下さい。"
不動産に限らず、契約取ったらコロッと態度が変わったなんて話は少なからず聞くからだ。
「お任せください 」を半分だけ信用して、契約成立。
その一ヵ月半後、「二階テラス部分はスウェーデンハウスでは出来ない、他を当たってください」と言われた。
契約前からの夫の絶対条件だったテラス…
真夏の生ぬるい風を浴びながら、汗をかいたコップでお酒を飲むはずだったテラス…
呆然とした私とは対照的に、何とかなると楽観的なタローラモ。
この日から小さな不安が砂時計のようにじっくり積もり、4ヶ月かけて不満に変わっていく。
契約欲しさにできないものをできると言ったのでは?問題が起こったら誰が修理してくれるの?どこの会社も責任逃れできるじゃん。
そんなモヤモヤを飲み込んだ。見かけによらず争いが苦手なもんで。
テラスが無くなって、私はブログを書く気も読む気もなくなってしまった。
もう一度言うが、スウェーデンハウスさんへの不安・不満は解消できている。
だからこそ久しぶりにブログをしたためている。
−着工−
着工間もなく「工事が一週間止まります」との連絡をもらってから、三週間経っても再開しなかった。
(この辺りで担当者退職)
誰に電話をすれば?いや、時が来ればあちらからあるだろう…と待っている間に、上棟式や上棟打ち合わせの予定日は連絡がないまま過ぎていく。
上棟式について話し合うのが上棟打ち合わせだと思っていたし、日程表に書かれているから上棟式もやるものだ。とオスワリした犬のように待機していた。
地鎮祭のお札も忘れられているのだろうか?
予備知識ゼロの真っさらな私達を棚に上げて言うけれど、素人相手に説明無しは怠慢、そうでなくてもあまりにも不親切ではないか。
黙っていてもドレスアップが完成する花嫁のような気持ちでいたことの良し悪しは分からないが、何もしない介添人などに何を頼れと?
前担当者とうまく引き継ぎができていなかったのかもしれない。
でも言えるのは"そんなの知らねえよ"の一言だ。
それだけではお釣りが来るほどもろもろ目に余るのは新旧担当者で変わらなかった。
果たして家そのものは大丈夫なんだろうか?と不安だったけれど、タローラモは「住めばまた気持ちも変わるさ。きっと素晴らしい家だよね」と私をなだめた。
大工さんにドリンクを差し入れがてら見学するたび、家が「我が家」になっていく。
タローラモの気休めの言葉が、形になっていくようだった。
しかし新たな問題はこまごま発生する。
「壁掛けテレビの位置も変更前の位置だね…」
注文の通らない注文住宅だ、ともはや驚きよりも諦めに近い。
テレビの壁はクロスじゃなくてタイルだから、やり直しは大変だろうな。
もういいや、このままで。と言う私を置いてきぼりにして、夫が新担当者に電話した。
ついに不満を伝えたのである。ちゃんと仕事をしてくださいと。
続く…